#日々の出来事
物忘れが激しくなってきました。 昔読んだ本の内容を忘れてしまいます。 思い出そうとしてその本を探しても、しまった場所を覚えていません。 やっと見つけ出して読んでみると、所々に読んだ記憶は残っているものの、間違って記憶していることも多く、ほとん…
最近、家の電話が鳴っても受話器を取らなくなりました。 数年前、電話に出たら警察からで、電話による詐欺被害を防止するために、留守番電話にして、直接電話には出ないようにと言われたからです。 私が子供だった頃は、家が会社の事務所を兼ねていたせいも…
観光地の花が刈り取られているニュースを見て、父のことを思い出しました。 父は、サツキを育てるのを趣味にしていました。 色々な品種の鉢植えを並べて、 毎年5月には咲いた花を子供や孫に披露し、 見ごろが終わると、まだ咲いている花を全部摘んでいまし…
母が、唱歌「鎌倉」を歌っていました。 歌いだしてすぐに、歌詞がわからなくなったらしくて、 同じところばかりを繰り返していたので、 私が覚えている歌詞を教えたら、 :それは違うと思う。 と、母が妙に自信たっぷりに言うので、スマホで検索してみたら、…
ある夜、姉が母の様子を見に行くと、 真っ暗な部屋の中で座っていたそうで、 :電気をつけないの? と、訊ねたら、母は、 :窓の外にいる人が、明るくしちゃ嫌だと言うから。 と答えたそうで、姉は、それを聞いて怖くなったと言っていました。 また別の日、…
母の家の居間に、姉が描いたお雛様の絵が飾ってあります。 定年後に通い始めたカルチャーセンターで習った絵手紙の絵です。 それまでは、ほとんど絵筆を持つことが無かったので、 習い始めたと聞いた時は、意外な気がしました。 もう一人の姉は、美大を出て…
新年会で実家に集まった時に撮った写真を見ながら、母が、 :あなたは、この時いなかったのね。 と、言いました。 私は、母の隣に、写っているのですが、気づかないようです。 親戚が集まって久しぶりに撮った記念の写真ですが、母は、 :この中には、知って…
母は、好物のイクラのお寿司をつまみながら、 :食べる? と、私に訊きます。 小さいころは、イクラで育ったと言っても過言ではないくらい、 好きだったのですが、かれこれ十年、食べていません。 医者に食事制限を言い渡されたからなのですが、 母には、何…
成人の日で思い出すのは、 お祝いに連れて行ってもらった原宿の中華料理店で、 初めてふかひれスープをごちそうになって、 すごくおいしかったことです。 最初に食べたので、それが普通のふかひれスープだという認識でいたら、 実は、一般的なふかひれスープ…
元日は、母の家で新年会をしました。 子や孫やひ孫に囲まれて、母も楽しそうでしたが、 少し前に渡したお年玉のことを忘れたり、 孫の名前が出なかったりは、いつも同様でした。 母も姉も、宴の半ばで疲れたと言って、 母は自室に、姉は上の階に行ってしまい…
年末のTVドラマの再放送をながら見していたら、あっという間に新年でした。 本年も宜しくお願い致します。 大晦日は、母の家で年越しそばを一緒にいただきました。 昔は、生のそばを買ってきて、 母の手作りのかき揚げで天ぷらそばを作っていたのですが、 …
「はい。クリプ。」 そう言って、姉は、毎年、少し早めのクリスマスプレゼントをくれます。 今年は、私と母に、色違いのダウンジャケットを選んでくれました。 私のが黒で、母のがベージュでした。 母は、私の黒い方を気に入ったようで、 「私は、こっちがい…
息子と駅前の商店街で買い物をした帰り、 いつものように、月曜発売の少年漫画雑誌を買って帰ろうとしたら、 実は、もう、そんなに読みたい漫画があるわけではないと息子が言い出して、 じゃあやめておこうか、ということになりました。 私は、少年漫画雑誌…
いつものように母と晩御飯を一緒に食べて、お皿を洗っていたら、 奥の部屋に行っていた母が、不思議そうな顔をして戻ってきて言いました。 :今、晩御飯の食べ残しを窓から投げたら、人間ではない痩せこけたものが、窓の下に来てそのご飯をがつがつと食べた…
ヤフーブログ終了に伴い、引っ越し作業のために、 しばらく更新を休止致します。 引っ越しが完了すると、自動でリンクが張られるそうなので、 また、ご訪問頂ければ嬉しいです。 すっかりDSは触らなくなって久しい母ですが、 近頃は、1人でトランプをして…
母と遊んでいるトランプのカードがだいぶ古くなって痛んできたので、 前にクラブニンテンドーのポイントを貯めてもらったままずっと使っていなかった 「どうぶつの森トランプ」を持って行った。 母の感想は、 :このトランプ、絵が気持ち悪い。 だった。 確…
その日も、母とトランプのスピードを遊んでいた。 しかし、その日の母は、 違うマークのカードを数字が続くからと重ねていくことに、 どうしても納得しなかった。 それで、母の主張するルールを採用してみたが、 カードを出せるタイミングが極端に少なくなっ…
母の日は、昼過ぎから母の家に遊びに行き、 夕方まで二人でトランプをして過ごした。 姉は、午前中に訪れて鉢植えのモミジの木を届けていた。 木には、姉が書いた3通の絵手紙が添えられてあって、 赤いカーネーションの絵に、 母の日に 楽しく笑って と、相…
最近は、トランプをしようと母から誘われる。 昼食後に二人で遊び始めて、 夕方まで、ずっと「スピード」をやっていた。 3時前までは、母もしっかりしていて、 お互いのカードを見比べながら、 自分が有利になるように考えてカードを出し、 本気で私が負け…
以前は、インターネットに残した日記は、 自分がいなくなった後も残るものだと勝手に思い込んでいた。 数年前、登録していたゲーム系のSNSが突然閉鎖することになって、 引っ越しをしないと全部消えてしまうのだと知らされ、 そこに書いていた日記類を他…
先日も、母とトランプで遊んだ。 眠い眠いと言いながらも、 カードを切り始めると前に座って待っているので、 遊ぶのは嫌ではないらしい。 私が高校生の頃、クラスで流行っていた「スピード」というのを 母に教えて、遊んでみた。 昔は、母も一緒に遊んでい…
母と、すごく久しぶりにトランプで遊んだ。 子供の頃は、他に遊びが無かったことも手伝って、 家族でよくトランプで遊んでいた。 当時は、ナポレオンとか、セブンブリッジなどを遊ぶことが多かった。 母は、どのトランプ遊びのルールもすっかり忘れていて、 …
ある集まりで、同い年の人に出会い、 話をしていくうちに、共通の知人がいることが分かった。 その人にとっては、長年の友人らしいが、 私には、学生時代1年間だけ同じクラスだっただけで、 特に交流もなかった人物であった。 現在の写真を見せられても、 …
最近、携帯を使うことも覚束なくなってきた母から、 珍しく電話があった。 最初、携帯にかかってきたのだが、 出ても無言で、じきに切れた。 耳が遠いのに、頑として補聴器をつけないので、 こちらの声が聞こえないのだ。 しばらくして、今度は、固定電話が…
古い通帳の残高が書いてあるべき所に、7.1%と書いてあった。 どういうことなのか、意味が解らなかった。 意味が解らないまま、銀行の窓口に行った。 :違いますよ。見間違いです。 と、窓口の人から言われて、ようやく読み違いに気が付いた。 実際は、7…
私がまだ小さかった頃、 私は食べるのがとても遅かった。 朝食が終わらないうちに昼食の時間になった。 隣の工務店の大工さんたちが、面白がって、 :そんなに時間かけて食っていると、 口の中で糞になるぞ。 と、からかうのを 母がいつも怒って追い出してい…
夫が亡くなってしばらくたった時のこと、 勤め先に夫の私物を取りに行った。 既に私物は纏められていたが、 ルーペが一つ見当たらなかった。 そのルーペは、私がずっと使っていたもので、 私が勤めを辞めて使わなくなり、 夫が、丁度仕事に必要になるという…
母の家に遊びに行った時のこと。 一緒にテレビを見ていたら、認知症について特集していた。 母は、 :これって私のことだね。 と、言った。 耳もすっかり遠くなって、 受け答えも頓珍漢なことばかりになり、 先日は、お茶を入れようとして、 ガムを急須にザ…
母の家に携帯電話を置き忘れてしまった。 持ち歩く習慣の物が手元にないというのは、 何だか落ち着かない。 携帯に電話してくるのは、母と姉くらいなので、 家の電話で姉に連絡した。 以前なら、空で覚えていた姉の家の電話番号が、咄嗟に思い出せず、 久し…
母は、相変わらず物をよくなくす。 先日は、お気に入りのお箸がなくなったと、 探し回っていた。 その少し前には、包丁がなくなった。 この前、訪ねた時には、陶器製の楊枝入れがなくなっていた。 一緒に探しながら、 「何を探しているんだっけ?」 と、何度…