忘れるということ
物忘れが激しくなってきました。
昔読んだ本の内容を忘れてしまいます。
思い出そうとしてその本を探しても、しまった場所を覚えていません。
やっと見つけ出して読んでみると、所々に読んだ記憶は残っているものの、間違って記憶していることも多く、ほとんど初めて読むような感覚があります。
しかし、楽しめるかというと、どんでん返しの展開は、しっかり覚えていて、そこも忘れていたら、もう一度驚けたのにと思うこともあります。
保管してあるものは、それでも、そうやって少しずつでも記憶を呼び起こせるのですが、昔、買い集めた古い本は、結婚する時に全部売ってしまったので、わずかな記憶に頼るしかなく、本当に読んだのだろうかと疑いたくなるくらい覚えていません。記憶に残るのは、印象的ないくつかの場面とそれを読んで面白かったと感じた当時の感情だけです。
内容は忘れてしまっても不思議とそれを読んだ時の感情は覚えていて、その記憶だけでもう一度その本を読んでみる、そんな読書をするようになりました。
探し出す手間を惜しまなければ、お金はかからない良い暇つぶしになります。
読書の場合は、それで済むのですが、ゲームの場合は、昔クリアできたものが出来なくなっていることが多々あって、物忘れと同時に様々な「老化」を突き付けられる結果になるので、油断できません。