おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

回し読み

姉に、また本を借りた。
直木賞本屋大賞をW受賞した「蜜蜂と遠雷」である。
姉は、普段は小説は読まない。
最近読んだのは、私がプレゼントした「火花」と、
やはり私が購入した「コンビニ人間」くらいであった。

姉は、元々クラシック鑑賞が好きだったので、
テレビで見た書評が気になって買ってきたのだそうだ。
私も興味があったので、読んだら貸してねと頼んで置いたら、
十日ほどで読み終わった姉から借りることができた。

昔読んだ「ソフィーの世界」を思わせるような分厚さだったが、
2日ほどで読み終えて返しに行った。
姉は、引っかかることがあると、
話の途中でも解明するまで先に進まないタイプだが、
私は、とりあえず疑問は疑問として置いておいて先に進む。
クラシックの名盤を聞きながら読んでいた姉は、
私があまりにも早く返しに行ったことに驚いたが、
感想を話し合っていたら、
本の中身自体は私の方が細かいところまで覚えていて、
姉の方は、「そうだっけ?」ということが結構あった。

面白い本は、誰かが買ったら親戚中で回し読みするのが常なので、
この本も、これから親戚中を回る予定である。
私が急いで読んだのもそうした事情からであった。
「火花」も「コンビニ人間」も同じようなルートを辿った。
そして、いつも最後に姪の所で止まって、そのままになる。
今は、子育て中で忙しいこともあるが、以前からそういう所はあった。
昔、母に贈ったDSを借りていってそのままになったのも、姪の所だった。

だから、彼女の順番はいつも最後と決まっている。
姉は、彼女の本棚を 密かに、本の墓場と呼んでいる。