携帯
母の家に携帯電話を置き忘れてしまった。
持ち歩く習慣の物が手元にないというのは、
何だか落ち着かない。
携帯に電話してくるのは、母と姉くらいなので、
家の電話で姉に連絡した。
以前なら、空で覚えていた姉の家の電話番号が、咄嗟に思い出せず、
久しぶりに電話帳を開いた。
姉は、家の電話に出なかった。
そういえば、先日、
:セールスの電話しかかかってこないから、
もう、家の電話には出ない。
と、話していたことを思い出した。
もう一人の姉に電話して、
携帯を置き忘れたと言うと、
:それで、こっちの電話にかけてきたんだね。
と、すぐに事情を察してくれた。
私は、携帯のアラームを目覚ましに使っているので、
朝、大音量で鳴るのだと言うと、姉は、
:大丈夫よ、お母さん聞こえないから。
と言って、けらけらと笑った。
持ち歩く習慣の物が手元にないというのは、
何だか落ち着かない。
携帯に電話してくるのは、母と姉くらいなので、
家の電話で姉に連絡した。
以前なら、空で覚えていた姉の家の電話番号が、咄嗟に思い出せず、
久しぶりに電話帳を開いた。
姉は、家の電話に出なかった。
そういえば、先日、
:セールスの電話しかかかってこないから、
もう、家の電話には出ない。
と、話していたことを思い出した。
もう一人の姉に電話して、
携帯を置き忘れたと言うと、
:それで、こっちの電話にかけてきたんだね。
と、すぐに事情を察してくれた。
私は、携帯のアラームを目覚ましに使っているので、
朝、大音量で鳴るのだと言うと、姉は、
:大丈夫よ、お母さん聞こえないから。
と言って、けらけらと笑った。