卒業アルバム
ある集まりで、同い年の人に出会い、
話をしていくうちに、共通の知人がいることが分かった。
その人にとっては、長年の友人らしいが、
私には、学生時代1年間だけ同じクラスだっただけで、
特に交流もなかった人物であった。
現在の写真を見せられても、
過去のその人物と結びつかなかったので、
:卒業アルバムを見てみますね。
と言って別れた。
学校という所に、あまり良い思い出が無い私は、
これまで、卒業アルバムというものをじっくり見ることは無かった。
卒業後は、母の家に置きっぱなしである。
すっかり惚けてしまった母にしまい場所を聞くことも出来ず、
昔、私の部屋だったあたりを探したら、
小学校の卒業文集と中学校の卒業アルバムがあった。
文集の作文は、何も覚えておらず、
集合写真は、自分でも自分がどこに写っているのか分からないくらいだった。
探していた高校時代の物は、見つからなかった。
記憶をたどってみたが、
自分が何組だったかも、
担任教師の名前すら、思い出せなかった。
姉に尋ねてみると、
:私も覚えていないよ。
と言ったが、
:クラスメイトで一人だけ覚えている子がいる。
と言って、こう付け加えた。
:当時、付き合ってたからね。
そういう話とは全く無縁だった私が、
何も覚えていないのは仕方ないのかなと思った。
話をしていくうちに、共通の知人がいることが分かった。
その人にとっては、長年の友人らしいが、
私には、学生時代1年間だけ同じクラスだっただけで、
特に交流もなかった人物であった。
現在の写真を見せられても、
過去のその人物と結びつかなかったので、
:卒業アルバムを見てみますね。
と言って別れた。
学校という所に、あまり良い思い出が無い私は、
これまで、卒業アルバムというものをじっくり見ることは無かった。
卒業後は、母の家に置きっぱなしである。
すっかり惚けてしまった母にしまい場所を聞くことも出来ず、
昔、私の部屋だったあたりを探したら、
小学校の卒業文集と中学校の卒業アルバムがあった。
文集の作文は、何も覚えておらず、
集合写真は、自分でも自分がどこに写っているのか分からないくらいだった。
探していた高校時代の物は、見つからなかった。
記憶をたどってみたが、
自分が何組だったかも、
担任教師の名前すら、思い出せなかった。
姉に尋ねてみると、
:私も覚えていないよ。
と言ったが、
:クラスメイトで一人だけ覚えている子がいる。
と言って、こう付け加えた。
:当時、付き合ってたからね。
そういう話とは全く無縁だった私が、
何も覚えていないのは仕方ないのかなと思った。