花屋敷
昨日の母の日、
ささやかなプレゼントを持って
母の家に行ってきた。
母の家は、
前日に届けられた姉からの花かごや、
亡夫の実家から届けられたカーネーションの
花の香りでいっぱいになっていた。
そこにまた、
孫夫婦がかわいい鉢植えの蘭を持ってきたり、
もう一人の姉が花束を持参してきたりして、
すっかり花で溢れた。
:まるで花屋敷だわね。
母が、そう言いながら笑った。
私は、母のお気に入りの「くるみ味噌」を贈った。
:今、食べている分が残り少なかったからちょうど良かったわ。
母は、そう言いながら、
チューブ入りの味噌を棚から取り出して見せた。
残り少なくなったチューブは、
すりこぎで丁寧に搾り出されていた。
やきもち焼きだった父の仏壇には、
今年も好物だった草大福を供えた。
ささやかなプレゼントを持って
母の家に行ってきた。
母の家は、
前日に届けられた姉からの花かごや、
亡夫の実家から届けられたカーネーションの
花の香りでいっぱいになっていた。
そこにまた、
孫夫婦がかわいい鉢植えの蘭を持ってきたり、
もう一人の姉が花束を持参してきたりして、
すっかり花で溢れた。
:まるで花屋敷だわね。
母が、そう言いながら笑った。
私は、母のお気に入りの「くるみ味噌」を贈った。
:今、食べている分が残り少なかったからちょうど良かったわ。
母は、そう言いながら、
チューブ入りの味噌を棚から取り出して見せた。
残り少なくなったチューブは、
すりこぎで丁寧に搾り出されていた。
やきもち焼きだった父の仏壇には、
今年も好物だった草大福を供えた。