おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

母の日記・母の夢

最近、ネタが枯渇気味のこの日記に、
ドリームバトンなるものを回していただいたので
ありがたくネタにさせていただくことにした。
nintendogsとは、少し離れるが、母の夢と言うことで。


母の若い頃の夢は、英語の教師になることだったと聞いたことがある。
理由は、女学校の英語の先生が、とても素敵な人だったからだそうだ。
ひょっとしたら、母の初恋だったかも知れない。
戦争中、物資の少ない時代の事。
当時は貴重品だった山羊の乳を一升瓶に詰めて
その先生の家を訪ねたのだが、
当時は珍しい西洋風のお屋敷の美しさに圧倒されて、
とうとう渡せずに帰ってきたという。

英語教師にはならなかったが、
今の母の夢は、
戦争に苦しむことのない世界が実現することだろう。
母の兄は、わずか16歳で、南方へ出征していき、
そのまま帰らなかった。
その墓には、遺骨すら納められてはいない。
こんな思いは、もう自分の子や孫達にはさせたくないとよく話している。

母は、父が入院していた頃は、

 :お父さんが元気になった夢を見た。

と、よく言っていたが、最近は、夢も見ないという。
逆に、父が亡くなってからは、私が父の夢を見るようになった。
夢の中で私が、元気そうだねと言うと、
父は、照れくさそうに、

 :おう。

と返事をする。
母に話すと、

 :こっちにも来るように言ってよ。

と、笑っていた。


そういえば、母は、よく娘達に

 :3億円当たったら、あんたたちにあげるわ。

と、言ってくれるのだが、
肝心の宝くじを買ったことがない。