母の日記・納戸
数週間前から、母が、納戸の整理を始めた。
知り合いの大工さんに納戸の修繕を頼んだので、
作業がしやすいようにかたづけていたらしい。
納戸一杯の荷物は、ほとんどが、がらくたである。
母や姉や私が、捨てるに捨てられない物を
ひとまず納戸に放り込んできた結果だ。
母は、いただいたけど使わない物などを
姉や私は、古い教科書や本、着なくなった服などを。
一昨日、大工さんが、朝から作業にやってきた。
お昼の休憩の時、母は、大工さんに、
新之助を見せて自慢した。
:すごいなあ!!
すっかり感心する大工さんの様子に、
嬉しくなった母は、他のソフトも遊んで見せた。
興に乗って遊び続けた二人が、気づいた時には、
三時の休憩時間が近づいていたのだった。
大慌ての大工さんに、母も、
:ちょっと遊び過ぎちゃったわ。
と、笑っていた。
工事は、何とかその日のうちに終わったようだった。
後日、私に母が、
:この、”落語と家” っていう本、捨てて良いよね。
と言いながら差し出した本のタイトルは、よく見たら、
”部落と家” だった。
お笑い番組が大好きな母らしい読み間違えであった。
知り合いの大工さんに納戸の修繕を頼んだので、
作業がしやすいようにかたづけていたらしい。
納戸一杯の荷物は、ほとんどが、がらくたである。
母や姉や私が、捨てるに捨てられない物を
ひとまず納戸に放り込んできた結果だ。
母は、いただいたけど使わない物などを
姉や私は、古い教科書や本、着なくなった服などを。
一昨日、大工さんが、朝から作業にやってきた。
お昼の休憩の時、母は、大工さんに、
新之助を見せて自慢した。
:すごいなあ!!
すっかり感心する大工さんの様子に、
嬉しくなった母は、他のソフトも遊んで見せた。
興に乗って遊び続けた二人が、気づいた時には、
三時の休憩時間が近づいていたのだった。
大慌ての大工さんに、母も、
:ちょっと遊び過ぎちゃったわ。
と、笑っていた。
工事は、何とかその日のうちに終わったようだった。
後日、私に母が、
:この、”落語と家” っていう本、捨てて良いよね。
と言いながら差し出した本のタイトルは、よく見たら、
”部落と家” だった。
お笑い番組が大好きな母らしい読み間違えであった。