もみじ
姉が母の所に、綺麗に紅葉したモミジの鉢植えを持ってきた。
姉が自宅の屋上で育てているものだが、
母が紅葉が好きなので、散るまでの間楽しむようにと持ってきたのだ。
母は、喜んでいたが、
少しすると、それを持ってきたのが姉だということをすっかり忘れ、
:綺麗でしょう?
と、姉を相手に盛んに自慢し始めた。
そして、しまいには、
:欲しがってもあげないわよ。
と、すっかり自分の物のように言っていた。
姉は、
:私のなんだけどなぁ。
と、苦笑いしていた。
全部落葉したら持ち帰って、
また、屋上で面倒見るのだという。
数日後、母の所に行くと、もう鉢植えは無く、
姉が回収していったようだ。
母も、鉢植えのことは、すっかり忘れているようだった。
姉が自宅の屋上で育てているものだが、
母が紅葉が好きなので、散るまでの間楽しむようにと持ってきたのだ。
母は、喜んでいたが、
少しすると、それを持ってきたのが姉だということをすっかり忘れ、
:綺麗でしょう?
と、姉を相手に盛んに自慢し始めた。
そして、しまいには、
:欲しがってもあげないわよ。
と、すっかり自分の物のように言っていた。
姉は、
:私のなんだけどなぁ。
と、苦笑いしていた。
全部落葉したら持ち帰って、
また、屋上で面倒見るのだという。
数日後、母の所に行くと、もう鉢植えは無く、
姉が回収していったようだ。
母も、鉢植えのことは、すっかり忘れているようだった。