おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

キンカン

母の家に行くと、玄関に大きなダンボールが置いてあった。
中には、袋詰めのキンカンがいくつも入っている。
最近、訪問販売の果物をよく買わされる母である。
姉か私がいる時は、買わずに帰ってもらうが、
1人でいると話好きな母が色々話しているうちに、売りつけられてしまう。
店で買うより割高な上に、特別おいしいというほどでもない。
売りつける方からすれば、母は格好なカモである。

買ってしまったものは仕方ないので、
大量のキンカンを母と一緒に甘煮にした。

キンカンは洗ってヘタを取り、
反対側を包丁で十文字に切れ目を入れた。
キンカンを入れた鍋にひたひたの水を加え、
沸騰したら砂糖、塩、みりんで味をつけ、
砂糖が溶けたら弱火でコトコト煮こむ。

母が出来立てを味見して、

:すっぱい、すっぱい。

と言った。
母が作るものより砂糖が控えめだったようだ。
それでも、煮込んだものを一晩置いたら、すっかり甘くなった。

キンカンの甘煮は、冬になると風邪の予防にと、
母がよく作ってくれた。
煮汁にもキンカンの味が染み出していて美味しかったのを覚えている。