寒冷化

姉に、また本を借りた。

平凡社新書刊「地球はもう温暖化していない」という本である。
１１月の中ごろに、姉に、

　：今、面白い本を読んでいるから、まとめのレポートを書いたら貸してあげる

と言われて、一週間後に借りてきた。
新しい知識を得るとまとめのレポートを書くのが姉の流儀である。
本人曰く、すぐに忘れてしまうので、纏めておけば思い出せるというのだ。

借りてきた本は、姉が薦めたとおり、
内容は難しいが、著者の真摯な思いが伝わってくるものであった。
「地球はもう温暖化していない」と言うフレーズは、
寒さに向かうこの時期に聞くと、更に信憑性を帯びている。
太陽黒点や宇宙線の話も、学生時代の科学の時間を思い出して興味深かった。

例によって、姉に会うたびに、

　：何処まで読んだ？

とプレッシャーをかけられて閉口したが、
幸い、姉の興味が先日から他の本に移っていったので、
現在は、自分のペースでゆるゆると読み進めている。