3冊目の5年日記
母が、
:もう10年も生きないから5年にする。
と言って、
10年日記を書き終えて5年日記を買うようになってから、
早くも10年が経過する。
最初に10年日記をプレゼントしたのは私で、
贈った相手は父だった。
父が、日記を書かないので、
それなら自分が、と、母が代わって書くようになったのだ。
その後は、母自身が5年日記を買い、
日々の記録を残すようになった。
家族の行事や、冠婚葬祭、旅の記録、
何でも書いてある母の日記は、
毎年の恒例行事を確認する時や、
思い出を語り合う時、
いろいろな場面で重宝している。
いつも、母の家の居間のテーブルに置かれていて、
閲覧自由になっているので、
孫娘は、読み物として楽しんだりもしていた。
10年が5年になり、来年は3冊目。
:もう諦めて10年に戻したら?
という姉に、母は、
:5年の方が、書くところが広くていいのよ。
と返事した。
確かに、1ページに10年分の10年日記より、
1ページに5年分の5年日記の方が、
たくさんの書き込みができるし、
読み返すのも字が大きくて楽なのである。
新しい日記に、母が綴る日々が平穏であって欲しいと思う。
:もう10年も生きないから5年にする。
と言って、
10年日記を書き終えて5年日記を買うようになってから、
早くも10年が経過する。
最初に10年日記をプレゼントしたのは私で、
贈った相手は父だった。
父が、日記を書かないので、
それなら自分が、と、母が代わって書くようになったのだ。
その後は、母自身が5年日記を買い、
日々の記録を残すようになった。
家族の行事や、冠婚葬祭、旅の記録、
何でも書いてある母の日記は、
毎年の恒例行事を確認する時や、
思い出を語り合う時、
いろいろな場面で重宝している。
いつも、母の家の居間のテーブルに置かれていて、
閲覧自由になっているので、
孫娘は、読み物として楽しんだりもしていた。
10年が5年になり、来年は3冊目。
:もう諦めて10年に戻したら?
という姉に、母は、
:5年の方が、書くところが広くていいのよ。
と返事した。
確かに、1ページに10年分の10年日記より、
1ページに5年分の5年日記の方が、
たくさんの書き込みができるし、
読み返すのも字が大きくて楽なのである。
新しい日記に、母が綴る日々が平穏であって欲しいと思う。