曾孫たちのゲームライフ

母の所に曾孫たちがやってきてＤＳで遊ぶのは、
１日に３０分までと決められている。
そう決めた親たちに、母は、

　：時間で区切ってもなかなか止められるものじゃないのよ。

と、自身の体験談を元に語っていた。

母のところで遊ぶので、
彼らの熱中しているゲームは、
他の同級生とは、ちょっと違っている。
今彼らが夢中になっているのは、
「細菌撲滅」と「nintendogs」である。

特に「細菌撲滅」は、
遊ぶまでに、脳のトレーニングを
最低でも１個はクリアしないといけないので、
彼らは、計算問題を必死になってやる。
けれども、まだ九九を習っていないので、
掛け算のところでは、
母に正解を聞きに来る。

母は、その度に、

　：それは４を７回足すのよ。

などという風に教えているが、
結局、ほとんどいつも、
「細菌撲滅」を始める前に、
約束の時間が過ぎてしまい、
また次回ということになる。

彼らが必死に計算している姿をみて、
事の真相を知らない他の家族たちは、
今の子供たちは勉強にＤＳを使っているのかと、
しきりに感心している。