伯母の骨折
年末に、伯母が部屋で転んで足の骨を折った。
入院にこそならなかったが、
外出は出来なくなり、
母は、以前にも増して甲斐甲斐しく世話をしている。
伯母の方は、
動けなくなっても口だけは達者で、
手伝いに行った母や姉に、
ダメだしばかりしていたが、
とうとう痺れを切らして、
医者には止められておるのに、
家の障子を張り替えたり、
買い物に出歩いたりして、
周囲を慌てさせている。
骨折の薬をちゃんと飲むように言っても、
何年も前の薬を捨てないでとって置くので、
どれを飲むのか自分ではわからなくなっている。
:まったく、惚けちゃったねぇ。
と言う母の方も、
煮豆の鍋を火にかけながら
いつものように「細菌撲滅」で遊んでいて、
うっかり焦がして大慌てしていた。
入院にこそならなかったが、
外出は出来なくなり、
母は、以前にも増して甲斐甲斐しく世話をしている。
伯母の方は、
動けなくなっても口だけは達者で、
手伝いに行った母や姉に、
ダメだしばかりしていたが、
とうとう痺れを切らして、
医者には止められておるのに、
家の障子を張り替えたり、
買い物に出歩いたりして、
周囲を慌てさせている。
骨折の薬をちゃんと飲むように言っても、
何年も前の薬を捨てないでとって置くので、
どれを飲むのか自分ではわからなくなっている。
:まったく、惚けちゃったねぇ。
と言う母の方も、
煮豆の鍋を火にかけながら
いつものように「細菌撲滅」で遊んでいて、
うっかり焦がして大慌てしていた。