母の日記・さみしい?
父が亡くなってから、もうじき1年になる。
それを知っている人たちは、母の顔を見ると、
:寂しいでしょう?
と話しかける。
母は、その度に、
:いいえ、あの人とは楽しい思い出がいっぱいあるし、
周りの人たちもみんな良くしてくれるし、
全然寂しくなんか無いわよ。
と、答える。
しかし、話しかけた人は、まるで、
母の話を聞いていなかったかのように、
:そうよねえ、寂しいわよねえ。
と、言いながら去っていくらしい。
母は、新之助の世話をしながら、
:何だか、寂しそうにしていないといけないらしいわよ。
と、文句を言っている。
;このままで良いよね。
仏壇の父の写真に向かって確認する母であった。
それを知っている人たちは、母の顔を見ると、
:寂しいでしょう?
と話しかける。
母は、その度に、
:いいえ、あの人とは楽しい思い出がいっぱいあるし、
周りの人たちもみんな良くしてくれるし、
全然寂しくなんか無いわよ。
と、答える。
しかし、話しかけた人は、まるで、
母の話を聞いていなかったかのように、
:そうよねえ、寂しいわよねえ。
と、言いながら去っていくらしい。
母は、新之助の世話をしながら、
:何だか、寂しそうにしていないといけないらしいわよ。
と、文句を言っている。
;このままで良いよね。
仏壇の父の写真に向かって確認する母であった。