おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

パスパルトゥー:アーティストの描いた夢

ニンテンドースイッチのダウンロード専用ソフト「パスパルトゥー」を遊んでみた。

プレイヤーは駆け出し画家として、
毎日の食費を稼ぐためにひたすら絵を描く。

掘っ立て小屋のような貧しいアトリエの前には、
描いた絵を展示するスペースがあり、
そこに並べておくと、道行く人々が勝手に値段をつけてくる。
その絵が気に入った客は、高値を付けてくれるし、
気に入らなければ、値段すらつけずに酷評される。

最初に描いた絵は、荒いタッチの冬山の絵で、
老人には好まれたが、若い娘には「色が気に入らない」と言われた。
2作目は、サーフィンをテーマに海の絵を描き、
暖色系の配色をちりばめてみたら、老人にも若い娘にも高評価だった。
道行く人、それぞれに好みがあるようだ。

評価の基準が気になって、色々なパターンの抽象画を量産してみた。
余白が残らない方が良いかとキャンバスに地塗りを施してみたり、
タッチの数がカウントされているのかもと、ひたすら点描してみたりもした。
しかし、意味のない絵を描くのに疲れ、諦めた。

絵を売り続けて、貯金がかなり貯まってきたころ、
1ステージ目が終わった。

このゲームには、3段階のステージがあり、
作風によって異なる結末に分岐していくらしい。
訳の分からない抽象画に走ったせいなのか、
私の次のステージには、情熱の赴くままにというような副題がついていた。

このゲームでは、絵を保存することは出来ないし、
描き間違えを消すコマンドもない。
油絵のように、間違えたら塗り重ねて消すしかないのだ。
細い線で細密に描きたかった所、間違えて台無しにした時は、
描画ソフトのような一手戻る操作が欲しかったが、
諦めて、別の色で塗りつぶした。
そういう失敗もリアルに体験できるゲームであった。