くまたんち

ニンテンドーＤＳソフト「くまたんち」は、
動物園のクマの飼育員として、リアルタイムで２週間を過ごすゲームである。

プレイヤーが面倒を見る「くまたん」は、小さなクマの女の子で、
様々な芸のおけいこをする時間と、
それを披露するショーの時間、
他の動物とのイベントシーンが見られるお出かけの時間を
一定間隔で繰り返しながら２週間生活する。

このゲームの中で、プレイヤーが出来ることは、
くまたんに食事を与えること、
おけいこメニューを決めること、
ショーで披露する芸を決めること、
売店で売られている「くまたん」用の家具や遊具を買い与えること、
くまたんの様子をカメラで撮影し、
その写真を売ったりアルバムに保存したりすること。
そして様々な場面で褒めたり（なでなで）
叱ったり（デコピン）することである。
圧倒的に眺めているだけの時間が長いゲームだが、
クッキーがちゃんと１枚ずつ皿から減っていくなど、
くまたんの動きが丁寧に作られていて、見飽きない。
忙しい時でも１日２回の食事さえ忘れなければ、
くまたんは機嫌よく過ごしているようだ。

最初のうちこそ、収入が少なく貧しいが、
芸が上手くなり人気が上がってくると
僅か半日で数十万を稼ぐようになるので、
初めは到底手が届かないと思われた家具や遊具も
手に入れることが可能になる。
人気が上がれば、最初は数百円だったスナップ写真にも
数千円の値が付くようになる。
しかし、そこでくまたんに贅沢をさせたり甘やかしたりすると、
くまたんは「なまいき」になり、
おけいこやショーを真面目にやらなくなってしまう。
そんな時は、設置家具の環境レベルを下げるか、
食事の時に食べ物を取り上げたりして、
元の純朴なくまたんに戻すことが出来る。

くまたんとの良い関係を築くことが出来れば、
２週間後には素敵なエンディングが待っている。
エンディングは、数種類用意されているが、
ベストなエンディングを見ることが出来れば、
他のエンディングもちゃんとデータとしてコレクションされ、
いつでも閲覧が可能である。
他のエンディングを見るためだけに
わざわざ２週間費やすのは大変なので、
この配慮は嬉しかった。