おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

ゲームの思い出・街

私がこのゲームで遊んだのは、1998年1月のこと。
ハードは、セガサターンであった。
それまでのサウンドノベルとは一味違う、
ザッピングシステムというのが新鮮だった。
それぞれ主人公が違う複数のシナリオが絡み合い、
ひとつの選択が、別のストーリーにも意外な影響を及ぼすのだ。

舞台は、実際の渋谷の街で、
実写映像が、ふんだんに使われていた。
私が、実際に足を運んだことのあるデパートやゲーセンも、
ゲームの中に登場していた。
当時は、間違った選択をして、
その渋谷の街を何度となく消滅させたものだ。

このゲームで一番私の印象に残ったのは、
ストーリーとは直接関係のないコンビニのお客で、
いつも棚の奥から一番日付の新しい品物を選び出して買っていく
「新鮮ババア」というキャラクターであった。
今でも、コンビニの棚の奥から
日付の新しい食パンを取り出すとき、
ふと、自分が「新鮮ババア」と重なり、笑ってしまう。

そうした本筋とは関係のない細かい設定は、
テキストの文字を選択することで見られる用語解説で
詳しく語られていて、それを読むだけでも面白い。

「街」というゲームは、ストーリー以外の部分でも、
そんな楽しみに溢れていた。