おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

階段落ち

二階建ての一軒家に住んでいた頃、
私は、定期的に階段から落ちていた。

3年に1回くらいの頻度だったように記憶しているが、
中でも物心つく前に落ちた時は、生死の境をさまよったらしい。
今のように、気軽にレントゲンを撮って診断することなど出来ない時代で、
担ぎ込まれた小児科の医師には、

 :今晩、吐き気が来るようなことがあれば、命にかかわる。

と言われたそうだ。
深夜、目を覚ました私が、牛乳を飲みたがった時、
母は、祈るような思いで見守っていた。
結局、私は、そのまま何事もなく回復したのだが、
おっちょこちょいの性格は治らず、
その後も、何度も階段から落ちた。

父が自宅を二階建ての一軒家からビルに建て替えてからは、
階段を使う頻度が減って、落ちることもなくなった。

下りのエスカレーターが苦手なのは、
何度も落ちた記憶が消えないためなのか、
動くリフトを目の前にしたマリオのように、
今でも身構える私がいる。