おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

門松

年が明けた。

今年も、母の家に集まって新年を祝った。
皆で持ち寄ったおせちが並ぶ中、
母が何も作らなかった初めての正月だった。

母の所に届いた年賀状には、私が返事を書いた。
女学校時代からの友人にだけは、母が一筆添えた。

帰り道、息子と二人で歩きながら、
大きな門松を見ると、父親のことを思い出すと息子が言った。

彼がまだお腹にいたころ、
晦日を母の家で過ごした帰り道、酔った夫が、
今年は頑張るぞと言いながら、
一抱えもある門松を持ち上げた話を
毎年、思い出すのだそうだ。

子供のころから病弱だった夫は、
結婚する時も、自分には子供はできないと思うと言っていたので、
授かったことが余程嬉しかったのだろう。

夫が、かつて持ち上げた門松があったビルは、
今年も大きな門松を立てていた。
例年より二回りも大きい門松が立てられていて、
これはちょっと持ち上げるのは無理だねと話しながら帰った。