父の日
父の日には、
餅屋の草大福を買って仏壇に供えるのが、
父が亡くなってから毎年の恒例だった。
昨日も、同じようにと考えて、いつもの餅屋に行ったら、
珍しく売り切れになっていた。
餅屋の草大福は、
小ぶりでやわらかく、甘さ控えめで父の好物だった。
値段も手ごろで、翌日でも硬くならないのが母にも好評だった。
だから、父が元気だった頃は、
週に一度は、餅屋の草大福を十個買って届けていた。
餅屋のおばさんが、私の姿を見ると、
黙っていても草大福の個数を確認するくらい、
長いこと、草大福を買いに行っていた。
親子三人で食べて、残った分は冷凍して、
毎日三時のおやつに母と二人で食べていた。
父は、入院して栄養のすべてを点滴に頼っていた時でも、
午後三時になると、
三時か、大福でも食おうか。
と、母に話したと言う。
そんな思い出の草大福を買えなかったので、
駅ビルの催事場で蕨もちを買って行った。
蕨もちは、母の好物である。
仏壇に供えてから、母と美味しくいただいた。
餅屋の草大福を買って仏壇に供えるのが、
父が亡くなってから毎年の恒例だった。
昨日も、同じようにと考えて、いつもの餅屋に行ったら、
珍しく売り切れになっていた。
餅屋の草大福は、
小ぶりでやわらかく、甘さ控えめで父の好物だった。
値段も手ごろで、翌日でも硬くならないのが母にも好評だった。
だから、父が元気だった頃は、
週に一度は、餅屋の草大福を十個買って届けていた。
餅屋のおばさんが、私の姿を見ると、
黙っていても草大福の個数を確認するくらい、
長いこと、草大福を買いに行っていた。
親子三人で食べて、残った分は冷凍して、
毎日三時のおやつに母と二人で食べていた。
父は、入院して栄養のすべてを点滴に頼っていた時でも、
午後三時になると、
三時か、大福でも食おうか。
と、母に話したと言う。
そんな思い出の草大福を買えなかったので、
駅ビルの催事場で蕨もちを買って行った。
蕨もちは、母の好物である。
仏壇に供えてから、母と美味しくいただいた。