お守り
姉が、以前、金山に行った時のお土産だと言って、
小さな梟(ふくろう)のお守りをくれた。
金山に行ったのは半年以上前のことで、
買ったものの長らく忘れて鞄に入れっぱなしだったらしい。
そこの金山で採れた金箔が入った透明な梟のマスコットは、
大きさが1センチほどで、
財布に入れて持ち歩くものらしい。
説明書きには、
金箔入り 金不苦労
金に苦労知らずと云ったもの
と書かれていた。
ありがたくいただいて財布に入れた。
それだけで、何だか心強い気がするのは、
姉の気遣いが嬉しかったからだろう。
母が、横から覗き込んで、
:お金に苦労しないなら私も欲しいわ。
と言った。
:お母さんは、お金に苦労なんかしてないでしょ!
姉と私が、同時に突っ込んだ。
小さな梟(ふくろう)のお守りをくれた。
金山に行ったのは半年以上前のことで、
買ったものの長らく忘れて鞄に入れっぱなしだったらしい。
そこの金山で採れた金箔が入った透明な梟のマスコットは、
大きさが1センチほどで、
財布に入れて持ち歩くものらしい。
説明書きには、
金箔入り 金不苦労
金に苦労知らずと云ったもの
と書かれていた。
ありがたくいただいて財布に入れた。
それだけで、何だか心強い気がするのは、
姉の気遣いが嬉しかったからだろう。
母が、横から覗き込んで、
:お金に苦労しないなら私も欲しいわ。
と言った。
:お母さんは、お金に苦労なんかしてないでしょ!
姉と私が、同時に突っ込んだ。