母の日記・ある日の母
頼まれた買い物をして、
いつものように母の家を訪ねる。
母は、いつものように、
居間で「細菌撲滅」に励んでいる。
母は、私が机の上に置いた買い物袋を見て、
:ありがとう。
と言いながら、手馴れた様子で、
画面の中のカプセルを
タッチペンでくるくると回している。
その画面の細菌を全滅させ、
ゲームが一区切りつくと、
母は、DSをスリープさせて、
隣の部屋に何か取りに行く。
何かと思って見ていると、
DSの充電コードであった。
:ランプが赤くなってたからね。
コードを繋いだDSをコンセントの前に置き、
他の用事をしにいく母の後ろで、
いつの間にか、次のステージが始まっている。
間もなく、ゲームオーバーの音がした。
それを母に告げると、
:やだ、いつの間にはじまったのよ。
と、文句を言いながら、
スタートボタンを押す母。
失敗したスコアをキャンセルする様子も
すっかり板についた母であった。
いつものように母の家を訪ねる。
母は、いつものように、
居間で「細菌撲滅」に励んでいる。
母は、私が机の上に置いた買い物袋を見て、
:ありがとう。
と言いながら、手馴れた様子で、
画面の中のカプセルを
タッチペンでくるくると回している。
その画面の細菌を全滅させ、
ゲームが一区切りつくと、
母は、DSをスリープさせて、
隣の部屋に何か取りに行く。
何かと思って見ていると、
DSの充電コードであった。
:ランプが赤くなってたからね。
コードを繋いだDSをコンセントの前に置き、
他の用事をしにいく母の後ろで、
いつの間にか、次のステージが始まっている。
間もなく、ゲームオーバーの音がした。
それを母に告げると、
:やだ、いつの間にはじまったのよ。
と、文句を言いながら、
スタートボタンを押す母。
失敗したスコアをキャンセルする様子も
すっかり板についた母であった。