母の日記・修行
母は、「神経が強い」と、自分でよく言っている。
それは、図太いということではなく、
思い込むと、それだけで病気になれるほど神経質だということらしい。
だから、小さな子供が遠足の前の晩に眠れなくなるように、
母は、旅行に行く前の日には、血圧が上がる。
:やんなっちゃうなあ。
と、言いながら、血圧の薬を飲む母は、
ふと、思いついたように、
:座禅でも組んで精神修養したら、血圧も安定するかしら。
と言っていたが、すぐに思い直して、
:やっぱり、私、叩かれるのは嫌だからやめとくわ。
と笑っていた。
それは、図太いということではなく、
思い込むと、それだけで病気になれるほど神経質だということらしい。
だから、小さな子供が遠足の前の晩に眠れなくなるように、
母は、旅行に行く前の日には、血圧が上がる。
:やんなっちゃうなあ。
と、言いながら、血圧の薬を飲む母は、
ふと、思いついたように、
:座禅でも組んで精神修養したら、血圧も安定するかしら。
と言っていたが、すぐに思い直して、
:やっぱり、私、叩かれるのは嫌だからやめとくわ。
と笑っていた。