母の日記・洗濯物
その日は、母の家に行く途中で雨が降ってきた。
玄関に駆け込んで、
雨が降ってきたけど洗濯物は取り込んだのかと、
母に声をかけた。
母は、机に向かって一心に「細菌撲滅」をしながら、
:ううん。まだよ。
と答えた。
私は、そのまま奥の部屋へ行き、
窓を開けて洗濯物を取り込んだ。
母は、やっと一区切りついたらしく、
DSの画面から視線を移して、
:少しぐらい濡れてもいいのよ。
と言った。
そうして、再び視線を落とすと、
:途中で休みたいときはどこを押すんだっけ?
と尋ねた。
セレクトボタンを押すのだと教えたら、
:このまえ、間違って他のボタンを押したら終わってしまって、
いい記録がパーになったのよ。
と、しきりに残念がっていた。
玄関に駆け込んで、
雨が降ってきたけど洗濯物は取り込んだのかと、
母に声をかけた。
母は、机に向かって一心に「細菌撲滅」をしながら、
:ううん。まだよ。
と答えた。
私は、そのまま奥の部屋へ行き、
窓を開けて洗濯物を取り込んだ。
母は、やっと一区切りついたらしく、
DSの画面から視線を移して、
:少しぐらい濡れてもいいのよ。
と言った。
そうして、再び視線を落とすと、
:途中で休みたいときはどこを押すんだっけ?
と尋ねた。
セレクトボタンを押すのだと教えたら、
:このまえ、間違って他のボタンを押したら終わってしまって、
いい記録がパーになったのよ。
と、しきりに残念がっていた。