母の日記・続・嘘
昨日の続き。
私の子犬たちと遊び始めてからも、
棚の上のもう一台のDSをちらちらと窺う3歳の曾孫。
画面の中では、鼻先をいじられた私の子犬が
くしゃみを連発していた。
:もう、ばれてるわよ。
姉が、母にささやいていた。
母は、意を決したように、棚の上から
自分のDS本体を降ろした。
そして、曾孫に見せながら電源を入れるとこう言った。
:これは、おばあちゃんのだけど、
わんわんは、いないんだよ。
DSの画面には、いつ入れ替えたのか、
”脳を鍛える大人のDSトレーニング”が、映し出された。
:おばあちゃんは、わんわんは飼っていないの。
これは、お勉強をするために持っているのよ。
あくまでも、新之助のことは隠し通した母であった。
私の子犬たちと遊び始めてからも、
棚の上のもう一台のDSをちらちらと窺う3歳の曾孫。
画面の中では、鼻先をいじられた私の子犬が
くしゃみを連発していた。
:もう、ばれてるわよ。
姉が、母にささやいていた。
母は、意を決したように、棚の上から
自分のDS本体を降ろした。
そして、曾孫に見せながら電源を入れるとこう言った。
:これは、おばあちゃんのだけど、
わんわんは、いないんだよ。
DSの画面には、いつ入れ替えたのか、
”脳を鍛える大人のDSトレーニング”が、映し出された。
:おばあちゃんは、わんわんは飼っていないの。
これは、お勉強をするために持っているのよ。
あくまでも、新之助のことは隠し通した母であった。