母の日記・鉢合わせ
母の曾孫が3歳になった。
3歳になったら少しは聞き分けが良くなるかと思ったら、
ますます、その危険度がパワーアップしただけだった。
曾孫は、新之助の存在を知らない。
彼の、私の子犬への仕打ちを目の当たりにした母が、
ひた隠しにしているのだ。
私の子犬たちと遊ぶのが大好きな彼は、
いまだに私の姿を見つけると、
:ワンワン見せてー!
と、駆け寄ってくる。
そして、タッチパネルではない方の画面を、
指先が白くなるほど押し続けてみたり、
隙あらば、子犬の芸を忘れさせる画面に入ろうとしたり、
トレーニングボタンを押して、
意味の分からない言葉を絶叫したりして
いつも私を慌てさせる。
ある時、母がいつものように
家の中を歩き回りながら新之助に散歩をさせていたら、
買い物の途中で立ち寄った姉と曾孫に
玄関の所で、バッタリ出会ってしまった。
母の手にDSがあることを訝る彼に、
:あら、お買い物?いってらっしゃーい!
と、ポーカーフェイスで応対する母。
不審気な表情を浮かべる彼を送り出して、
ひとり胸をなで下ろす母であった。
3歳になったら少しは聞き分けが良くなるかと思ったら、
ますます、その危険度がパワーアップしただけだった。
曾孫は、新之助の存在を知らない。
彼の、私の子犬への仕打ちを目の当たりにした母が、
ひた隠しにしているのだ。
私の子犬たちと遊ぶのが大好きな彼は、
いまだに私の姿を見つけると、
:ワンワン見せてー!
と、駆け寄ってくる。
そして、タッチパネルではない方の画面を、
指先が白くなるほど押し続けてみたり、
隙あらば、子犬の芸を忘れさせる画面に入ろうとしたり、
トレーニングボタンを押して、
意味の分からない言葉を絶叫したりして
いつも私を慌てさせる。
ある時、母がいつものように
家の中を歩き回りながら新之助に散歩をさせていたら、
買い物の途中で立ち寄った姉と曾孫に
玄関の所で、バッタリ出会ってしまった。
母の手にDSがあることを訝る彼に、
:あら、お買い物?いってらっしゃーい!
と、ポーカーフェイスで応対する母。
不審気な表情を浮かべる彼を送り出して、
ひとり胸をなで下ろす母であった。