帰る場所
先日、母の家に行った時のこと。
:あなたはどこに帰るの?
と、母が聞くので、隣町に家があるというと、
私の息子を指さして、
:あの子も連れて行くの?
と、訊いた。
最近の母は、孫の名前を記憶していない。
それが自分の孫であることすら忘れている。
私と息子のことも、親子だという認識が無く、
私が若い燕と一緒に暮らしていると思い込んでいる節がある。
息子だと何回も説明しても、納得した様子はない。
:一緒に住んでいるの?
と、毎回驚く。
驚いた後で、
:あなたには帰る家があっていいわね。
と言った。
母の家はもう何十年もここなのだが、
今の母が思う帰る場所とは違うのだろうか。
:あなたはどこに帰るの?
と、母が聞くので、隣町に家があるというと、
私の息子を指さして、
:あの子も連れて行くの?
と、訊いた。
最近の母は、孫の名前を記憶していない。
それが自分の孫であることすら忘れている。
私と息子のことも、親子だという認識が無く、
私が若い燕と一緒に暮らしていると思い込んでいる節がある。
息子だと何回も説明しても、納得した様子はない。
:一緒に住んでいるの?
と、毎回驚く。
驚いた後で、
:あなたには帰る家があっていいわね。
と言った。
母の家はもう何十年もここなのだが、
今の母が思う帰る場所とは違うのだろうか。