おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

母の日記・いざ、大会へ

 :もう、ほとんどミスしなくなったのよ!

母が自慢した。
トンネルとハードルだけでは、物足りなくなってきた母に、
大会に出て、良い成績を残せば、新しい物が加わる事を教えた。

 :大会はダメ。血圧があがるから。

母は、血圧が高い。心臓も弱い。医者に薬を貰っている。
プレゼントしたゲームで具合が悪くなっては困る。

 :あんたが、かわりにやってよ。

母は、こともなげに言った。

しかたない。母が見ている前で、おでかけ、大会のアイコンにタッチした。
ファンファーレが鳴り響く。

 :いやだ、血圧があがっちゃう!

母は、台所へ避難した。
飼い主不在のうちに、競技開始のカウントダウンが始まった。
アジリティー大会のビギナークラス。
nintendogsの大会の中で、最もやさしい大会だと私は思っている。
訓練さえしていれば、コースをなぞっているだけでクリアできてしまう。
新之助は、一日3回の訓練の成果を遺憾なく発揮し、
結果を確信した私は、母を呼んだ。

戻ってきた母は、画面を覗き込むなり、アナウンサーの顔を見て、

 :この人誰?

と、きいた。

ほどなく、表彰式が始まる。
一位のトロフィーをくわえる新之助を見て、母は、

 :へえ~、おもしろ~い!!

と、子供のように、大喜びしていた。