母の土産話
京都旅行から帰宅した母は、
楽しい旅に大満足した様子である。
晴天に恵まれ、
紅葉見物も、
宿の食事も申し分なかったと、
楽しそうに話してくれた。
ただ1つだけ、心残りなのは、
訪れたあるお寺でのことだそうだ。
お賽銭を入れようとして、
小銭入れを探った時に、
手元が暗くてよく見えず、
小銭を入れたいのに、
何度やりなおしても、
出てくるのが五百円玉ばかりで、
終いには、
:きりがないから、次に出てきたお金をそのまま入れよう。
と、心に決めて、
手元を見ずに、出てきたコインをぱっと投げたら、
落ちた時に、すごく重い音がしたそうで、
:あれは、きっと五百円玉だったに違いないよ。
と、とても残念そうに話している。
そんな母だが、
帰るなり、ホテルの枕が気に入ったと言って、
姉に、2万円以上もするその枕を
インターネットで注文させたのだった。
楽しい旅に大満足した様子である。
晴天に恵まれ、
紅葉見物も、
宿の食事も申し分なかったと、
楽しそうに話してくれた。
ただ1つだけ、心残りなのは、
訪れたあるお寺でのことだそうだ。
お賽銭を入れようとして、
小銭入れを探った時に、
手元が暗くてよく見えず、
小銭を入れたいのに、
何度やりなおしても、
出てくるのが五百円玉ばかりで、
終いには、
:きりがないから、次に出てきたお金をそのまま入れよう。
と、心に決めて、
手元を見ずに、出てきたコインをぱっと投げたら、
落ちた時に、すごく重い音がしたそうで、
:あれは、きっと五百円玉だったに違いないよ。
と、とても残念そうに話している。
そんな母だが、
帰るなり、ホテルの枕が気に入ったと言って、
姉に、2万円以上もするその枕を
インターネットで注文させたのだった。