おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

母の日記・子犬の受難

nintendogsというゲームの中の子犬たちは、飼い主が自分を呼ぶ声を覚えていて、
名前を呼ばれると、夢中で駆け寄ってくる。
しかし、そうなるためには、まず、子犬に飼い主の声を覚えさせなくてはならない。

母は、飼う前から名前だけは決めていた。

  新之助

母は、市川海老蔵のファンなのだ。

 :新之助だから、しんちゃんって呼ぶわ。

utadaさんの犬と同じ名前だ。ぼんやりとそんなことを考えている私の横で、
母は、子犬に呼びかけていた。

 :しんちゃん!

母は何度も呼びかけるが、上画面の子犬は無反応だ。下画面を見ると、

  画面のボタンにタッチして呼びかけて下さい

母にその事を伝えると、

 :あら、そうなの。

画面の指示に従って、もう一度呼びかけると、子犬に反応があった。
画面の表示が変わる。

  きこえたみたいです。では、もう一度・・・

それから、同じ作業を延々と繰り返す。
しかしなかなかOKが出ない。
業を煮やした母は、ボタンにタッチしながら、こう呼びかけた。

 :いいかげんに覚えなさい!

すると、子犬の頭上に大量の?マークが表示された。
首を傾げる子犬。

 :かわいい!

大喜びした母は、それからしばらくの間、
名前以外のことをいろいろ話しかけて子犬を混乱させて愉しんだ。
子犬にはとても気の毒だったが、母の方は子犬への愛着を深めたようだ。

母が悪ふざけをしている間にも、時間は刻々と過ぎ、私は帰らねばならなくなった。