母の日記・アザレア
父はアザレアの花が好きだった。
父が世話していたアザレアは、
毎冬ごとに見事な花を咲かせていた。
父が亡くなった日も、
その枕元にはアザレアの花が咲き誇っていた。
それから1年後、父の命日に、
父のアザレアは、蕾すらつけてはいなかった。
:もう咲かないのかねえ。
母も、寂しそうに言っていた。
そのアザレアが、
数日前から、満開の花を咲かせている。
父が世話をしていた頃よりも、
だいぶ小ぶりにはなったが、
可愛い花が、びっしりと咲いている。
半年近くも遅れて咲いた花を眺めながら、
母が、言った。
:そういえばお父さんは、家の中で世話していたわね。
母は、寒い時でも表に出していたので、
暖かくなった今、花が咲いたらしかった。
父が世話していたアザレアは、
毎冬ごとに見事な花を咲かせていた。
父が亡くなった日も、
その枕元にはアザレアの花が咲き誇っていた。
それから1年後、父の命日に、
父のアザレアは、蕾すらつけてはいなかった。
:もう咲かないのかねえ。
母も、寂しそうに言っていた。
そのアザレアが、
数日前から、満開の花を咲かせている。
父が世話をしていた頃よりも、
だいぶ小ぶりにはなったが、
可愛い花が、びっしりと咲いている。
半年近くも遅れて咲いた花を眺めながら、
母が、言った。
:そういえばお父さんは、家の中で世話していたわね。
母は、寒い時でも表に出していたので、
暖かくなった今、花が咲いたらしかった。