母の日記・見送り
母は、私が母の家から帰るとき、
いつも玄関の外まで見送りに出てくる。
そして、私が曲がり角の所で振り返ると、
いつも、にこにこと手を振る。
3月に入り、だいぶ暖かくなったが、
まだ、風がつめたい日もある。
寒いから見送りはいいよと言っても、
母は、毎回、私の姿が見えなくなるまで
門口に立っている。
あるとき母が、ポツリと言った。
:いつ最後のお別れが来てもいいように毎日暮らしているの。
日曜日、急に血圧が高くなって、
一日横になりながら、
母は、そんなことを考えていたらしかった。
いつも玄関の外まで見送りに出てくる。
そして、私が曲がり角の所で振り返ると、
いつも、にこにこと手を振る。
3月に入り、だいぶ暖かくなったが、
まだ、風がつめたい日もある。
寒いから見送りはいいよと言っても、
母は、毎回、私の姿が見えなくなるまで
門口に立っている。
あるとき母が、ポツリと言った。
:いつ最後のお別れが来てもいいように毎日暮らしているの。
日曜日、急に血圧が高くなって、
一日横になりながら、
母は、そんなことを考えていたらしかった。