母の日記・告げ口
二度目の家出で拾ってきた白いブーツ。
母は、それを新之助にあげてみたが、
新之助は見向きもしなかった。
母は、
:あんたが拾ってきたんでしょ!
と言うが、新之助は知らん顔している。
:勝手にしなさい。
母は、そう言うとまた台所へ行ってしまった。
私は、ゲームの中の住人が
家出から帰ってきたら優しくしてやれ
と言っていたのを思い出し、
母の代わりに新之助を撫でてやった。
しばらくして、戻ってきた母が
:何してるの?
と聞くので、撫でてあげていたと言うと、
:新之助、あんたに告げ口しなかった?
と聞いてきた。
:最近うちのお母さん、頭のトレーニングばかりやってて
遊んでくれないんだよな~。
扱いがぞんざいになってきたし~。
母は、新之助の気持ちを代弁するように、
話し続けるのだった。
母は、それを新之助にあげてみたが、
新之助は見向きもしなかった。
母は、
:あんたが拾ってきたんでしょ!
と言うが、新之助は知らん顔している。
:勝手にしなさい。
母は、そう言うとまた台所へ行ってしまった。
私は、ゲームの中の住人が
家出から帰ってきたら優しくしてやれ
と言っていたのを思い出し、
母の代わりに新之助を撫でてやった。
しばらくして、戻ってきた母が
:何してるの?
と聞くので、撫でてあげていたと言うと、
:新之助、あんたに告げ口しなかった?
と聞いてきた。
:最近うちのお母さん、頭のトレーニングばかりやってて
遊んでくれないんだよな~。
扱いがぞんざいになってきたし~。
母は、新之助の気持ちを代弁するように、
話し続けるのだった。