母の日記・アクシデント
いつものように母の家を訪ねると、
その日は、珍しく、母が家の前で待ちかまえていた。
遠くから姿を確認して手を振ったが、
いつもなら、にこにこと手を振り返す母が、
その日は、心配そうにこちらを見つめていた。
どうかしたのかと尋ねたら、
開口一番、
:新之助の様子がおかしいの!
と、おろおろしている。
様子を見るために急いで家の中に入った。
机の上に置かれたDSの画面は、ブラシがけの途中のようだった。
母曰く、朝からずっとブラシがけをしているのだが、
普段なら自動的に終わるはずのブラシがけが、
いつまで経っても終わらないというのだ。
:もう何時間もこのままなのよ!
間違えて、シャンプーを2回やったからかもしれないと、うろたえる母。
私も少しブラシがけをしてみたが、一向に終わる気配がないので、
赤い矢印アイコンにタッチして、ブラシがけを終了させた。
気持ちよさそうに部屋に戻る新之助。
念のため、毛並みをチェックすると、とてもきれいになっていたが、
おなかがすいていて、のどもかわいていた。
:ブラシの前にあげたばかりなのに!
母は、憤慨していたが、たぶん、新之助は、
長時間にわたるブラシがけの間に、お腹が減ってしまったのだろう。
時計は、12時を回ろうとしていた。
その日は、珍しく、母が家の前で待ちかまえていた。
遠くから姿を確認して手を振ったが、
いつもなら、にこにこと手を振り返す母が、
その日は、心配そうにこちらを見つめていた。
どうかしたのかと尋ねたら、
開口一番、
:新之助の様子がおかしいの!
と、おろおろしている。
様子を見るために急いで家の中に入った。
机の上に置かれたDSの画面は、ブラシがけの途中のようだった。
母曰く、朝からずっとブラシがけをしているのだが、
普段なら自動的に終わるはずのブラシがけが、
いつまで経っても終わらないというのだ。
:もう何時間もこのままなのよ!
間違えて、シャンプーを2回やったからかもしれないと、うろたえる母。
私も少しブラシがけをしてみたが、一向に終わる気配がないので、
赤い矢印アイコンにタッチして、ブラシがけを終了させた。
気持ちよさそうに部屋に戻る新之助。
念のため、毛並みをチェックすると、とてもきれいになっていたが、
おなかがすいていて、のどもかわいていた。
:ブラシの前にあげたばかりなのに!
母は、憤慨していたが、たぶん、新之助は、
長時間にわたるブラシがけの間に、お腹が減ってしまったのだろう。
時計は、12時を回ろうとしていた。