作文

私が通っていた小学校は、
作文教育のモデル校だったために、
たくさん作文を書かされた。

６年生の時は、３学期丸々全部、作文の授業だった。
自分が生まれてからの十数年間のことを順を追って作文に書き、
卒業までに、１人１人がそれを一冊の本にまとめた。

私は、作文の宿題が出るたびに、
家族のことを面白おかしく書いたので、
家族からは、ネタにされたら大変だと恐れられていた。
逆に、友人たちには、面白がられて、
卒業の時に作った本も、
自宅に持ち帰る前に、友人に貸し出したりした。

　：こんなものを他人に見せるなんて。

と、内容を知った母には、ずいぶん文句を言われた。

そんな、小学校時代の作文の中で、
自分で最高傑作だと思っていたのは、
クラスで観劇に行った時の感想文で、
自宅から劇場に到着するまでを細かく描写し、
感想部分は一行で済ませた作文であった。

ユーモアに理解のある担任で、
そんなことをしても叱られなかったので、
現在のような自分がいると思っている。

こうして、今、ブログを書いているのも、
小学校時代の作文教育の影響であろう。