おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

俺に働けって言われても

このゲームは、PSPのダウンロード専売ソフトである。
ポイントも残っていたし、
ちょうど値引きキャンペーンをやっていたので、
遊んでみることにした。

ゲームを始めると、
まず表示されるのは、
主人公の自室内部の風景である。
閉ざされたままのカーテンや、
その上から吊るされた服がリアルである。
立ち上げられたままのパソコンのモニターのようなものも垣間見える。

主人公は、職が無く、家賃を滞納している。
しかし、外の光を浴びると気絶してしまう体質らしく、
何とか、自宅から一歩も出ずに収入を得る方法を模索して、
考えついたのが、
冒険者を雇用して様々なダンジョンを探索させ、
見つけてきたアイテムを金に換えるという商売であった。

同じようなシステムのゲームは、他にもあるが、
このゲームの主人公は、本当に働かない。
レンタル武器屋のように、何かを作るわけでもなく、
小さな王様のように王国を走り回ることもない。
雇用した冒険者に行動を指示した後は、
ただひたすら見守るだけである。
最初のうちは、アイテムを換金することすらできない。
材料となる素材を集めて店を建てると、
やっと集めてきたアイテムを換金することが可能になる。

月末になると、容赦ない取立てが行われ、
最初のうちこそ、赤字でも許されるが、
一定の猶予期間を過ぎてなお赤字を出すと、
強制労働が科せられるらしい。

収支の赤字が気になって、
序盤の数ヶ月を一気にプレイしてしまった。
半年ほど経った今は、商売も軌道に乗り、
探索する範囲を拡大したり、
冒険者を増員したりすることに楽しみを見出している。

このゲームには、
主人公の選べるコマンドの中に、
「外を見る」というのと、「寝る」というのがあって、
どちらも、選ぶと、その日一日何もせずに過ぎてしまう。
ゲームを効率的に進めるには選びたくないコマンドだが、
ちょっとずつ発展する町の様子を確認したくて、
ゲーム終了時には、セーブ後に、
外を見ながら終わるようにしている。

主人公の部屋の現実感とは、かけ離れたチープな町の風景に違和感を覚えつつも、
このゲームに、かなりはまっていることも、また事実である。