母、ＬＬに触る

息子が使っていたニンテンドーＤＳＬｉｔｅが故障したのを機に、
私が使っていたＤＳｉを息子に譲り、
新たに自分用のＤＳｉＬＬを購入した。
ＤＳＬｉｔｅは勿論修理に出したが、
修理期間中も遊んでいたいヘビーユーザーな親子である。

購入したワインレッドのＤＳｉＬＬを
早速、母に見せびらかしに行って来た。


母、ＤＳｉＬＬを見るなり、

　：これって３Ｄのやつだよね！

と嬉しそうに言う。
３ＤＳは、発売日も決まっていない新製品である。
おそらくニュースか何かで見たのだろうが、
まさか母からそんな言葉が出るとは予想していなかったので、
いきなりハードルを上げられた気分である。

　：なんだ、３Ｄじゃないのか。
　　じゃあ、どこがちがうの？

画面が大きくなったこと、
脳トレや辞書が予め入っていることなどを説明すると、

　：カードを入れれば一緒じゃん。

と言いながらも、

　：あ、でも、これは大きくて見易いねえ。

と、早速脳トレを始める。
出てきた川島教授に、

　：またこの人なんだ、儲けるねえ。

と、笑う。

　：この前は、細菌撲滅でいいところまで行ったけど、
　　目が疲れて途中で消しちゃったのよねえ。

と話した母は、
このＤＳｉＬＬの細菌撲滅なら
ステージごとに中断セーブができると言うと、
初めて、ちょっと欲しそうにした。

　：でも、１万８千円は高いな。

と言う母は、振り返ってみると、
まだ、自分でお金を払ってゲーム機本体を買ったことがないのだった。
最後に母が訊いてきた。

　：で、これを出しているのはドコモ？