おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

ラストウィンドウ 真夜中の約束

DSでアドベンチャーゲームを遊んでいると、
たまに、おかしな状況に出くわす。

例えば、従来のゲームでは、
簾のかかった窓を開けたい時、
まず簾を巻き上げて何かで固定し、
おもむろに窓を開けるというような場面が、
普通に出てくる。

普通に考えたら、これは不自然なことで、
片方の手で簾を押さえながら、
もう片方の手で開ければ良いじゃないかと、
いつも突っ込みたくなる。

でも、そんなゲームばかり遊んでいたので、
いつの間にか、その当たり前のことを忘れて、
不自然な「常識」に囚われている自分がいた。

そんな自分に気付かせてくれたのが、
この「ラストウィンドウ」というゲームだった。
タッチパネルの上で、素直な気持ちで、
自分はこうしたいと思うようにやってみると、その通りになるという、
ごくごく自然な「仕掛け」で満ちている。
これまで遊んだゲームではダメだったから、
このゲームでもダメだろうと最初から諦めていた私は、
その「謎」とは呼べないような単純な仕掛けの前で、
長時間悩むことになった。
その後、散々考えあぐねて、
半ば自棄でやってみたら出来てしまった。
実に間抜けな話である。

また、このゲームでは、
1つの仕掛けを解くための方法が、
複数用意されている場合も多く、
1章をクリアするごとに綴られていく小説で、
私が見つけたのとは違う方法で問題を解決するシーンを
何度も目にした。
指輪の取り方と、ビンの蓋の開け方は、
私の方がスマートだったと自負しているが、
やや、おばあちゃんの知恵袋的な、
年寄り臭さがあることも否定できないのが辛いところである。

物語自体は、やりきれない話なのだが、
実に心温まる作品になっていて、
クリア後の清々しさは、また格別である。
前作の「ウィッシュルーム」や
Wiiの「アナザーコード」を遊んでいれば、更に楽しめると思う。