おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

父のMii

母に「トモダチコレクション」を見せてみた。
ニンテンドーDSのゲームで、
似顔絵キャラクターのMiiを島のマンションに住まわせ、
様々な人間模様を観察したり、
ちょっかいを出したりして遊ぶゲームである。

私のデータの中には、
母の三親等以内の親戚ばかりが16人住んでいる。
母は、私が作ったMiiひとりひとりに、

 :似てる、似てる。

と喜んでくれた。
私が作った母のMiiは、
かなりデフォルメされた顔なのだが、
母は、見た瞬間、

 :これは私だね!

と言い当てた。

 :面白いことするのねえ。

と、その日終始笑顔だった母が、
一度だけダメ出しをしたのは、
父のMiiだった。

生前気難しくて、
ほとんど笑顔を見せなかった父だが、
母が選んだ遺影が目を細めて笑った顔だったので、
Miiもその通りに作ったため、
ゲームの中の父が、いつも笑っていたからである。

 :お父さんは、こんなに笑ってなかった。

と、母が話すとおり、
私の思い出の中の父は、
確かに気難しい顔をしていた。

今でも仏壇の父の遺影に
毎日、親しく語りかける母だが、
そんな母に、ゲームのデータを見せながら、
1つだけ黙っていたことがある。
それは、ゲームの中の父と母が、
先日、大喧嘩して絶交したことである。