おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

ゲームの思い出・どうぶつの森

このゲームは、2001年4月、ニンテンドー64のソフトとして売り出された。
私のID setakemuranojirou は、このゲームで遊んでいた時の名前を
そのまま使用しているものだ。
このゲームでは、プレイヤーは、最初に
自分と、自分が住む村の名前を決める。
そして、動物たちが暮らす森の中に小さな家を買い、
その家にひとりで暮らすことになる。
はじめのイベントで、ゲームの操作法を覚え、
森の住人に一通り挨拶を済ました後は、
特に、やらなければならないことは何もない。
本当に、決められたことは何もない。
ひたすら森の植林作業にいそしんでも良いし、
家にこもって、手に入れたファミコンで遊んでいても良い。
気に入った森の住人と文通しても良いし、
魚釣りや虫取りに駆け回るのも良い。
お店で好みの家具を買い、
部屋の模様替えを楽しむことも出来るし、
近所で同じソフトを遊んでいる人がいれば
自分のキャラクターのデータを
64のコントローラーパックに保存して、
余所の村にお出かけして遊ぶことも出来る。
私は1人でこのゲームを遊んでいたが、
1つの村には、最大4人まで暮らすことが出来た。

ある時、私の夫が、このゲームに興味を示した。
試しにやらせると、

 :村の名前を自分で付けたい。

と、言い出した。
1つのカセットに記録できる村は、1つである。
私は、夫と一緒に遊べるならと、
それまで使っていたキャラクター、ジローに、
貴重なファミコンや木の実などを持たせて、
コントローラーパックに記録した。
そして、今まで暮らしていた「せたけ村」のデータを消し、
夫にコントローラーを渡した。

1時間後、新しい村は、

 :もう、あきた。

という夫の言葉と共に、放置されていた。

私は、仕方なくもう一度はじめから村を作り直し、
コントローラーパックの中のジローを
新しい村に呼び、貴重なアイテムの数々を引き継いだ。

その後、すっかり身軽になったジローは、
森の駅から汽車に乗って旅立ち、
小さなコントローラーパックの中で、
今でも、あてどない旅を続けている。

彼の帰るべき村は、もう、どこにもないというのに。