おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

ゲームの思い出・聖剣伝説2

1993年夏、私はまだ小さかった息子と二人で、
このゲームを遊んでいた。
協力して遊べるアクションRPG。
情報を集めたり謎を解いたりする役目は私。
移動中の戦闘で、敵をなぎ倒すのは息子。
見事な連携でゲームを進めて来た二人が、
やってきたのは、どうやらこの辺りを縄張りにしているボスの部屋。
ボスを目の前に、いざ戦いに及ぼうとした最中、
隣りに座っていた息子が、突然、

 :じゃあ、がんばってね!

と、席を立つ。

  え?えええ~っ!!

ここまで戦闘を息子に任せきってきた私のパーティーは、
ボスの前にあっけなく敗れたのだった。
全滅の後、再度セーブしたところからやり直していると、
息子が戻ってきて、レベル上げを手伝ってくれたが、
その後も、ボス戦のたびに彼は姿を消し、
私は、ストックした回復薬を使い切りながら
なんとかギリギリの勝利をもぎ取った。

後日、何故ボス戦になると何処かへ行ってしまうのか、
息子に聞いてみた。
単に、強い敵と戦うのが怖くて逃げているのだと思っていたが、
彼の答えは違った。

 :防御の大切さを知って欲しかった。

というのだ。
確かに、私は、他のゲームをする時でも、
常に攻撃優先に考える人間だ。
買い物をすれば、まず有り金全部はたいてでも
強い武器を買ってしまう人間である。
ステータスのボーナスポイントも攻撃中心、
防御力よりも回避率を優先する。
どうやら彼にはそれが不満だったらしい。
ボスに手痛い目に遭わされれば
考え直すと思ったのだそうだ。

しかし、その後も私のプレイスタイルは
あまり変わることはなかった。
息子の方は、諦めたのか、
それ以降、ボス戦目前に姿を消すことは
もうなくなったのだった。