おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

ゲームの思い出・ウィザードリィ(3)

私の甥は、当時中学生だったが、よく遊びに来ては一緒にゲームで遊んだ。
私が熱中していたスーパーファミコンウィザードリィを、彼も遊びたがったので、
私のデータの中に、彼のパーティーのデータを作ってやった。

私は、他のゲームの主人公には、よく息子の名前を使っていたが、
生還が保証されないこのゲームでは、それをしなかった。
しかし、甥は、
戦士には、父親と弟の名を
盗賊には、自分の名を
僧侶には、母親の名を
魔法使いには、二人の従兄弟の名を
それぞれ付けた。
こうして、家族と親戚で編成された6人の冒険者たちは
ダンジョン探索に出発した。

甥がゲームをする時のプレイスタイルは
ひたすら、前のめりである。
ドラクエをやらせれば、
最初の町でたけざおを1本買って、
いきなり隣の大陸まで行ってしまう奴である。
そんな人間がウィザードリィをプレイしたら
結果は、最初から解っている。
全滅である。

ウィザードリィでは、全滅したパーティーは、
死体となって、全滅したフロアに放置される。
すばやく、救出隊を送り込んで死体を回収すれば、
寺院での蘇生も不可能ではない。
私は、彼の依頼を受け、遭難現場の地下4階に
私のパーティーを救助に向かわせることにした。
パーティーの定員は6名。
定員に空きがなければ、救助は出来ない。
私のキャラクターも、まださほど強くなっていなかった為、
4人パーティーで、救助に向かう。

2往復し、4人を無事救出し、3回目。
残る二人は前衛の戦士たち。
しかし、さっきいた場所に二人がいない。
念のため再度呪文で位置を確認すると、
通りがかりのモンスターにもてあそばれたのであろうか、
二人は石の中にいた。
こうなっては救出は出来ない。
父と弟の名を冠した戦士たちは永遠に戻らないのだ。
甥は、同じ名前で新しい戦士を作ろうとしたが、
例え死んでいてもダンジョン探索中の者のデータは削除できない。
同じ名前は使えないことを知った甥は、
少し考えてからこういった。

 :カタカナにしよう!

今では、社会人になった甥であるが、
今でも、このシリーズのファンである。