母のゲームライフ

血圧が上がるからと、控えていた「細菌撲滅」を
また、日課にしている近頃の母である。

母の朝は早く、４時には既に布団の中で起きている。
６時前には、ひと通りの家事を終え、
仏壇に朝の味噌汁を供えてから、
おもむろにＤＳのスイッチを入れる。
少し教授をからかってから、
その日の「細菌撲滅」を始める。
少し遊んでは、本体を閉じて中断し、他の用事を片付ける。
そんな小刻みなプレイが、夕方まで続く。
続けて長時間遊ばないこと、
けして熱くならないことで、
血圧も上がらずにすむ。

７時過ぎに勤めから帰ってくる姉や孫たちが、
顔をみせるまで、起きているのが大変なので、
「細菌撲滅」が眠気覚ましにちょうど良いのだそうだ。
１日の最初の１プレイでしか、
ハイスコアが記録できないと教えたので、
ゲームオーバーになったら、そこでその日は終える。
後の時間は、雑誌のナンプレを解いたり、
録画した「笑点」のビデオをみたりして過ごす。
それでも夜８時を過ぎると、
待てなくなって布団に入ってしまう。

nintendogsの新之助の世話は、
もう、すっかり曾孫に任せきりである。
心配事があると、秋川雅史の新譜を大音量でかける。
聞いていると自然と心が休まって、
不安がなくなるのだそうだ。

以前、母に、Ｗｉｉの間を勧めた時、

　：秋川さんが、毎日来てくれるなら考えても良いわ。

と話していたが、
どんなに美形のＭｉｉを作っても、
母は納得しそうにないし、
ネット環境の整備からやらなくてはならないので、
ハードルの高さに二の足を踏んで、
そのままになっている。