新之助のその後

先日、母の家に遊びに行った時、
久しぶりに子犬の新之助に会った。

かつては、母に溺愛されていた新之助だったが、
最近は、すっかり曾孫のおもちゃである。
ひっきりなしに風呂に入れてもらったり、
ミルクをもらったり、
餌をもらったりして、
新之助も嬉しそうである。

母は、そんな曾孫の様子を見ながら、

　：とっくにどこかへ行ってしまったと思っていたけど、
　　生きていたんだねえ。

と、驚いている。
プレゼントした時に、
毎日世話をしないと家出してしまうと言ったのを
ずっと覚えていて、気にしていたようだ。

曾孫には、ずっと触らせなかったのだが、
水疱瘡にかかってずっと外出できなかった時に、
ちょっとだけ遊ばせたのがきっかけだったらしい。

現在の母は、

　：これだけは、触らせない。

と、伯母のＤＳと「美文字トレーニング」のソフトを
曾孫が来ると、こっそり隠している。