おばあちゃんのnintendogs日記

ヤフーブログから引っ越してきました。

ゲームの思い出・カードヒーロー

2000年2月、ゲームボーイで1本の新作ゲームが発売された。
「トレード&バトル カードヒーロー」である。
ゲームボーイソフトの外箱は、ほとんど、
買ってしばらくすると捨ててしまっていたのだが、
このカードヒーローだけは今でも箱入りで、
ソフト収納棚の一番取り出しやすいところに置いてある。
私にとって愛着のあるゲームである。

箱を開けると、非売品のカード3枚が入ったパックが出てくる。
パックの中身は、マスター、マナトット、ポリゴマの3枚。
ゲームの中で出てくるカードの実物である。
ゲームを買ったばかりの時は、特に感慨もなかったが、
ゲームをクリアして改めて実物のカードを手にすると、
この奇妙な外観のモンスターにすっかり愛着を持っていることに気づいた。

トレーディングカードゲームというと、
ルールを覚えるだけでも大変で、ちょっと敬遠していたが、
このゲームは、ストーリークリアまでが
まるでチュートリアルの様に作られていて、
ゲームで遊びながら自然にデッキの作り方や戦略まで、
きちんと覚えられるように出来ている。
ゲームの世界は、まだ子供たちが空き地に集まって遊んでいた時代の、
懐かしさを感じさせる、素朴で温かみに溢れていた。
そして、エンディングで、まさしくヒーローとなり頂点に立った次の瞬間、
このゲームの真の奥深さを知らされることになるのである。

悪を懲らしめジュニアクラスの頂点に立った私も、
クリア後の上のクラスでは、長く低迷することになった。
クリア後、最初の選択で、
自分の戦略に合わないホワイトマスターを選んだことが、
一番の失敗だったと気づいたのは、
ゲーム内で毎日のお小遣いをコツコツ貯めて、
ようやくブラックマスターを手に入れた後のことであった。

クリアまでのストーリーも面白かったので、
もう一度初めから遊んでみたいと思ったが、
毎日コツコツとお小遣いを貰って
せっせと集めたカードコレクションを消すに忍びなく諦めた。
しかし、後日、ゲームショップの棚に新品のこのソフトが、
980円で売られているのを発見し、我慢できずにまた買って来てしまった。
2本あれば対戦もできるのだが、
いつもなら相手をしてくれる息子は、
ポカばかりする私のプレイに口を出す方が面白かったらしく、
とうとう対戦することは一度もなかった。
考えているようで間の抜けた私の愛用デッキは、
どの位置からも攻撃できる便利なボムゾーと
いつも前衛に引きずり出され、自分の番になると、
すごすごと後衛に引っ込んでいくドガンターのデッキだった。

そして7年経った2007年12月20日、
ニンテンドーDSに、このカードヒーローが帰って来る。
新しいカードヒーローは、ゲームボーイ版のようなノスタルジックな雰囲気はないようだが、
また違った楽しさを体験させてくれるのではないかと、今から楽しみにしている。